FXには、両建てという方法があり、
買いと売りポジションを
同時に持つことができます。

 

ただ、この両建てをする場合、

・証拠金は買い分と売り分両方必要?
・片道の分だけで大丈夫なの?

といったように、
証拠金の仕組みがどうなっているか
イマイチわからない部分がありますよね。

 

そこで今回は、海外FXを使う場合、
両建て時の証拠金はどうなるのかを
解説していきたいと思います。

 

海外FXで両建てをする際の証拠金の仕組み

海外FXでトレードをする場合、
Meta Trader4(MT4)を使いますよね。

ということで今回は、
MT4を使った際の両建ての
証拠金の仕組みについて
解説していきます。

 

まず、前提条件として、

・レバレッジ500倍
・ドル円110円
・10万通貨でトレード

といった条件をつけます。

 

こうなると、まずは
1万通貨でトレードする場合の
必要証拠金の計算式は、

110円 x 1万通貨 ÷500倍

となるので、
証拠金は2,200円になります。

 

その為、この条件下だと、
10万通貨で買いポジションを持った場合、
必要証拠金は22,000円になりますよね。

 

10万通貨で買い、5万通貨で売った場合

買いポジションを10万通貨持った状態で、
5万通貨を売って両建てした場合、
MT4では単純に多い方から少ない方を引いて、
その差分の証拠金が必要になります。

つまり、この場合だと、
10万通貨 – 5万通貨となるので、
5万通貨の11,000円が証拠金として必要になります

 

10万通貨で買い、10万通貨で売った場合

今度は、買いポジションと
売りポジションの量を全く同じにした場合の
両建てに必要な証拠金についてです。

この場合も計算式は単純で、
10万通貨 – 10万通貨となるので、
証拠金が相殺されてゼロになります

 

海外FXで両建てをする際の
証拠金の仕組みはこのようになっています。

再度、簡単に表にまとめると、
以下のようになります。

 

ロット数 必要証拠金
1万通貨 2,200円
買い:10万通貨

売り:5万通貨

11,000円(5万通貨分)
買い:10万通貨

売り:10万通貨

ゼロ

 

ただし、海外FXで両建てをする際の
証拠金の仕組みですが、
実は使うトレードツールによって
違う場合があります。

その為、MT4以外のツールを使う場合は、
FX業者に直接問い合わせるのが確実です。

 

両建てをしても資金は徐々に減っていく

上記では、海外FXのMT4を使って
両建てをした際の証拠金について
お伝えしました。

 

特に、買いと売りポジションを
同数のロット数で両建てすると、
証拠金がゼロになるので、
どんなに逆行されようとも
強制ロスカットは基本的にありません。

 

しかし、同数のロット数で
完全にロックをしたとしても、
実は資金は徐々に減っていきます。

なぜなら、FXには、
スワップという手数料があるからです

 

スワップは日にちをまたいで
ポジションを保有した場合、

・買い:+100円
・売り:-150円

といったように、
金利手数料が掛かります。

 

しかも、スワップの場合、
必ずマイナス分の方が大きいので、
同数のロット数で両建てをしても、
長期保有をする時は
スワップの差額分がマイナスになっていきます。

 

例えば、
ドル円の1万通貨あたりのスワップが、

・買い:+150円
・売り:-200円

となっているとしましょう。

 

この際に、ドル円を10万通貨ずつ
両建てをしたとしたら、
スワップの金額は、

・買い:+1,500円
・売り:-2,000円

となるので、
毎日500円ずつ資金が減っていきます。

 

その為、強制ロスカット寸前で
両建てをして証拠金をゼロにして
ロスカットを回避したとしても、
長期保有をしていると、
スワップ分で資金が減っていくので、
これでロスカットになる事もあります。

 

よって、両建てをする際は、
できる限り日をまたかずに、
その日の内に終わらすのがよいでしょう。

 

両建てを利用したトレード方法は?

通常、両建てをする場合、
ほとんどの人たちが、
含み損を抱えた際にしています。

しかし、これだと、
どこで両建てを外したとしても、
必ず損失を抱えることになるので、
はっきり言って意味がないです。

 

だから、両建てをする際の
効果的なトレード方法としては、
利益を固定する使い方がいいでしょう。

 

例えば、下記チャート画像の
黄色マルで買ったとしましょう。

 

そうすると、買った後に順行して
含み益が大きなっていきますよね。

この際に、ある程度含み益が乗って、
「天井っぽいな」と感じたところで、
今度は売りポジションを持って
両建てをしていきます。

 

この両建てによって、
買いの利益を固定できますよね。

 

そしたら、
ここからがポイントなのですが、
両建てをしていると、
どこかで必ず買いポジションを
利益確定する必要がありますよね。

その利益を確定する場所は、
上昇トレンドが崩れて、
トレンド転換をした
可能性が高い場所になります。

 

つまり、今回の場合であれば、
下記チャート画像の白マルである、
押し安値を下抜けた場所です。

 

トレンド転換した可能性が高い場所で
買いの利食いをしておけば、
そのまま下落する可能性が高くなるので、
今度は売りポジションの利益を
伸ばすことができますよね。

このように、両建てをするにしても、
含み損の時にするのではなく、
含み益の時にした方が、
何かと効果的にトレードができます。

 

しかし、これはあくまでも
ベストケースなので、
実際には必ずこうはなりません。

トレンド転換をしたと思ったら、
それがダマしになって、
逆に損をすることもありますからね。

 

だから、私個人としては、
両建てを多用することは
損になる可能性も増えるので、
あまりしない方がいいと思います。

 

海外FXでは両建てが禁止の場合もある

ここまで、両建て時の証拠金や
トレード方法について
お伝えしてきましたが、
実は海外FXでは両建て自体が
禁止の場合もあります。

 

それは、違う口座間や、
他の海外FX業者同士で両建てをする場合です。

 

なぜなら、海外FXの特徴に、
追証が掛からない、
“ゼロカット”という制度があるからです。

このゼロカットは、
万が一、暴落などによって
自己資金以上に損失を出してしまい、
口座残高がマイナスになると、
マイナス分を補填する仕組みになっています

 

例えば、
あなたの資金が5万円の状態で
買いポジションを持っていて、
突然相場が暴落を起こして
口座残高が-10万になったとしましょう。

この場合、国内FX業者であれば、
-10万円は借金となるので、
FX業者へ支払う必要があります。

 

一方で海外FX業者の場合、
ゼロカットによって、
-10万を補填してくれるので、
借金がチャラになります。

 

ということは、
指標など大きく相場が動く場面で、
両建てをしておくと、
片方のポジションは大きな利益になり、
もう片方のポジションは
損失が限定されるので、
トータルでプラスにすることができます。

 

しかし、ゼロカットによる、
マイナス分の補填は、
FX業者が補填をしているので、
これは業者側の損失になります。

その為、この両建て手法を
何度もやられると、
FX業者側の損失が膨らんでいき、
最悪倒産になることもあります。

 

このようなことから、
異口座間や異業者間での両建ては、
海外FXでは禁止されていることが多いです。

ただし、同じ口座で、
両建てをすることはOKなので、
上記でお伝えした手法を使うのは
何の問題もありません。

 

スワップフリーでの両建ても禁止

海外FXのもう1つの特徴として、
イスラム口座という、
スワップが取られない
口座タイプが存在します。

 

スワップが取られないということは、
マイナススワップになる
ポジションを保有していても、
スワップが掛からないのです。

 

つまり、スワップフリー口座と、
そうでない口座を用意して
両建てをしてずっと放置すれば、
プラス分のスワップを
永遠に貰い続けることができるのです。

 

例えば、
スワップフリーでない口座を使った場合、

・買い:スワップ+80円
・売り:スワップ-90円

となっていたら、
両建てをしたとしても、
毎日-10円もっていかれるので、
資金は徐々に目減りしていきますよね。

 

でも、スワップフリーの海外FX業者と、
スワップがある海外FX業者を利用すれば、
プラスの金利を貰い続けることができます。

 

しかしながら、このような手法も
実際は禁止されているので使えません。

もし、これをやっているのがばれたら、

・利益取り消し
・出金拒否
・口座凍結

といったことが起きるので、
絶対にやらない方がいいです。

 

両建ての禁止事項について、
更に詳しく知りたい場合は、
以下の記事も読んでみてください。
海外FXで両建てが禁止の場合とOKの場合は?禁止の理由とは?

 

まとめ

今回は、海外FXで両建てをする際の
証拠金について中心にお伝えしながら、
トレード方法や禁止事項についても
お伝えしてきました。

 

基本的に両建てをする場合は、
利益確保に使うぐらいで、
それ以外はあまり効果的ではありません。

だから、普通にトレードをするのが
一番海外FXのメリットを享受できます。

 

それでも海外FXで両建てをする場合、
証拠金が余分に掛からないので、
両建てでトレードをするなら、
使い勝手はいいと思います。